高血圧

高血圧といわれる血圧数値やどんな病気になるか

高血圧とはどのくらいの血圧を言うのでしょうか?
血圧の最高値を収縮期血圧、最低値を拡張期血圧と言います。ここでは最高値と最低値という一般的な言い方で説明します。

最高値と最低値とは

最高値が120以下で同時に最低値も80以下の血圧の場合、血圧はとても良い状態であると言えます。また、最高値が130以下で同時に最低値が85以下の血圧を正常値と言います。
高血圧とは、血液が動脈の壁を押す力が異常に強くなった状態を言います。血液が流れる時に動脈の壁が硬くなって抵抗が増しても高血圧になります。

動脈硬化

たとえば、血管の壁が炎症を起こし、そこにコレステロールを含む脂肪が溜まると動脈が硬くなり動脈硬化になります。コレステロールには血管の壁に溜まりやすい性質があるからです。

動脈硬化は動脈にコレステロールが蓄積し、血液が通りにくくなり、最後には血液が流れなくなってしまう病気ですが、どの部分の動脈が硬化するかによってその症状は様々です。

心臓への負担が大きくなる

心臓の冠状動脈の壁にコレステロールが溜まり、血管が細くなると心臓への十分な酸素の供給が出来なくなり、やがて、心臓の一部に酸素不足による壊死 ができます。そうなると激しい痛みとともに心臓発作がおき、やがて心不全を起こし、血液が送り出せなくなり、放置すると死に至ります。

また、頸動脈や脳動脈の壁にコレステロールが溜まると、脳への十分な酸素の供給が出来なくなり、結果として脳に意識障害などを生じます。また、硬化によりもろくなった脳動脈が破裂したり、つまったりすると脳卒中になります。

動脈硬化は大人だけの病気ではありません。最近では子供の動脈硬化も急増しています。

動脈硬化は血管の病気です。いつもサラサラ血液で健康を維持しましょう。

高血圧と合併症

高血圧になってしまいますと、さまざまな合併症が現れてくるのですが、その理由を詳しく説明いたしましょう。
動脈内部を圧力の高い血液が流れ続けることによって、動脈が硬化してしまうというのが大きな原因となっています。

「動脈硬化」という症状を聞いたことはございませんか。
原因は高血圧ばかりではありませんが、高齢になるほど動脈硬化のかたの比率は高くなってゆきます。

血圧が高くなることによっても起こる動脈硬化ですが、何故、血液に圧力がかかると動脈が硬化してしまうのでしょうか。

まず、血管内を流れる血液の摩擦力によって、血管の内膜に力がかかってしまうということがあります。

さらに、そのような状態では血管内皮から血管収縮物質が分泌されることとなります。
そして、その血管収縮物質によって、血管内皮が障害されることとなります。

さらに、身体はそれを修復しようとして、粥腫(アテローム)という物質を形成し、結局はそれがアテローム動脈硬化症の原因になるというわけです。
ですから、高血圧でなければ、このような段階を踏まずにすみ、アテローム動脈硬化症にはなりにくくなりますね。

実際のところ、動脈硬化には、このアテローム動脈硬化症のほかにも、細動脈硬化、中膜硬化などがあるのですが、一般的にはアテローム動脈硬化症のことを指します。
このアテロームを伴った動脈硬化は、高血圧のほかに、喫煙や脂質異常症、糖尿病なども原因となります。

喫煙者もまだまだ多いですし、脂質異常症のかたも多くいらっしゃいます。
糖尿病も現在の日本では激増しています。
このように病名がつけば病院で治療を始めるかたが多いのですが、喫煙や高血圧は楽観視するかたも多いです。
気づいたときには、もう手遅れという場合があり得ますので、高血圧の治療は必ずするようにしてください。

高血圧と脳疾患

高血圧により脳疾患は発症しやすくなるようです。
高血圧が直接的に脳疾患に結びつくというよりも、高血圧によって動脈硬化が引き起こされ、それによって脳疾患などさまざまな病気に結びつくと考えてください。
とはいえ、根本にあるのは高血圧ですから、やはりそこを改善しないと解決しません。
脳というのは心臓と並び、人間にとってもっとも重要な部分です。

その部分にキケンが及ぶ可能性が高いのですから、高血圧を軽く見てはいけません。
高血圧によって起こり得る脳疾患といいますと、脳卒中が多いでしょう。

脳卒中の中には、脳出血や脳梗塞、くも膜下出血などが含まれますが、高血圧が大きな原因となるのは脳出血と脳梗塞ですね。
脳出血というのは、脳の中の血管が破れてしまい、血液が脳の内部に流れ出てしまう症状です。
脳梗塞のほうは、脳の内部の血管が詰まってしまい、そこから先に血液が行かなくなってしまう症状です。
どちらも、命を落とす危険性のある症状なのです。

助かったとしても、身体の半分に麻痺が残ったり、そのせいで言葉も話せなくなってしまったり、認知症まで発症してしまったりと、本当につらい思いをすることになってしまいます。

高齢であればあるほどリハビリも出来なくなり、寝たきりになってしまう可能性が極めて高いです。
年齢が若ければ、もとのように元気になれる可能性もありますが、それにしても大変なリハビリを経験することになるでしょう。
高血圧は、常にこのような症状と隣り合わせだということを、しっかりと覚えていただきたいと思います。

高血圧と腎臓疾患

高血圧が悪影響を及ぼすのは脳や心臓だけではありません。
腎臓にも大きな影響を与えます。 腎臓の内部に存在していて、大変重要な働きをしている糸球体というものがありますが、それが実は細動脈の束になったものなのです。

高血圧は動脈に多大な損傷を与えるということはすでにお話いたしましたね。 また、糸球体高血圧がレニン-アンギオテンシン系を賦活するために、さらに血圧を上昇させることとなります。

レニン‐アンギオテンシン系といいますのは、血圧や細胞外容量の調節に関わっているホルモン系の総称のことです。 出来るだけ簡単に説明しているつもりではありますが、多少の専門用語が混じることをお許しください。

さて、それで腎臓内部の糸球体というものは、廃絶いたしますともう再生してくれません。 ですから、糸球体障害は残存糸球体への負荷をさらに強めることになってしまいます。 やがては腎不全となってしまい、人工透析を受けなければならなくなってしまうのです。

人工透析はお分かりですね。 腎臓が普段行っていることを、人工的に機械を使用して行うということです。

人工透析を行うようになりますと、一週間に何度か病院へ行き、何時間もかけて透析をすることになりますから、そうなってしまいますと、仕事も出来なくなってしまいますし、経済的な負担も大きなものとなってゆきます。

腎臓の病でそのようになってしまうのなら、まだ諦めもつくかもしれませんが、もっと早くに少し気を付けるだけで改善したかもしれない高血圧が原因でそのようになってしまうのでは、悔やんでも悔やみきれないと思います。

高血圧をほおっておくと、いずれはこのようなことにもなり得るということを忘れないようにしてください。

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